第46回(2024年)
    シスメックス学術セミナー

    循環器病研究の未来展望

    2024.6.8(土) 10:00 - 16:05

    概要

    第46回(2024年) シスメックス学術セミナー

    循環器病研究の未来展望

    日時 2024.06.08(土)10:00 - 16:05
    場所
    参加費 無料
    その他 各講演の概要を下のリンクより閲覧できます。

    神戸新聞 松方ホール 

    メイン会場

    神戸市中央区東川崎町1-5-7 神戸情報文化ビル4F

    JR
    神戸駅より徒歩 約10分
    市営地下鉄海岸線
    ハーバーランド駅より徒歩 約10分
    高速神戸線(阪神・阪急・山陽電車乗り入れ)
    高速神戸駅より徒歩 約15分
    その他主要交通機関
    新幹線新神戸駅から
    地下鉄(三ノ宮駅でJRに乗り換え)約25分

    THE GRAND HALL(品川グランドホール) 

    メイン会場

    東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー3F

    JR山手線・京浜東北線・横須賀線・東海道本線
    品川駅 港南口より徒歩 約5分
    東海道・山陽新幹線
    品川駅 港南口より徒歩 約5分
    京急
    品川駅より徒歩 約8分

    Web視聴(ライブ)

    Web視聴(ライブ)にてお申込みの方には、開催前にご登録メールアドレス宛に視聴用URLをお送りいたします。

    プログラム

    時間 内容 会場
    10:00-10:05
    はじめのことば
    シスメックス学術セミナー企画委員会 委員長 矢冨 裕 先生
    神戸会場
    10:05-10:55
    第一講演:循環器病学の未来
    小室 一成 先生
    (国際医療福祉大学 副学長/東京大学大学院 特任教授)
    神戸会場
    10:55-11:10
    質疑応答
    神戸会場
    11:10-12:00
    第二講演:心血管系の老化を防ぐには?
    南野 徹 先生
    (順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科 教授)
    東京会場
    12:00-12:15
    質疑応答
    東京会場
    12:15-13:35
    昼休憩
    13:35-14:25
    第三講演:原発性脂質異常症および動脈硬化性疾患に対する超精密個別化医療
    多田 隼人 先生
    (金沢大学附属病院 循環器内科 助教)
    東京会場
    14:25-14:40
    質疑応答
    東京会場
    14:40-14:55
    休憩
    14:55-15:45
    第四講演:産学連携による循環器病アンメットニーズへの挑戦 -HDL機能評価法の開発-
    杜 隆嗣 先生
    (神戸大学大学院医学研究科 立証検査医学分野 特命准教授)
    神戸会場
    15:45-16:00
    質疑応答
    神戸会場
    16:00-16:05
    おわりのことば
    シスメックス学術セミナー企画委員会 第46回セミナー企画担当 平田 健一 先生
    神戸会場

    講師紹介

    小室一成 先生Issei Komuro

    国際医療福祉大学 副学長/東京大学大学院 特任教授

    学歴・職歴

    1982年
    東京大学 医学部 医学科 卒業
    1984年
    東京大学医学部附属病院 第三内科医員
    1989年
    ハーバード大学 医学部 博士研究員
    1993年
    東京大学 医学部 第三内科助手
    1998年
    東京大学 医学部 循環器内科 講師
    2001年
    千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学 教授
    2009年
    大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授
    2012年
    東京大学大学院医学系研究科 循環器内科学 教授
    2023年
    国際医療福祉大学 副学長
    東京大学大学院医学系研究科 先端循環器医科学 特任教授
    東京大学 名誉教授
    2024年
    国際医療福祉大学 副学長
    東京大学大学院 特任教授
    東京大学 名誉教授

    南野 徹 先生Tohru Minamino

    順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科 教授

    学歴・職歴

    1989年
    千葉大学 医学部 卒業
    1989年
    千葉大学 医学部 内科 研修医
    1991年
    国立習志野病院 内科医師
    1992年
    東部地域病院 循環器科医師
    1994年
    東京大学 医学部研究生
    1997年
    医学博士号取得(東京大学)
    1997年
    ハーバード大学 医学部 リサーチフェロー
    2000年
    帝京大学 医学部 第3内科助手
    2001年
    千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学 助教
    2007年
    科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)
    2010年
    千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学 講師
    2011年
    科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
    2012年
    文部科学省 学術調査官(兼任)
    2012年
    新潟大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科 教授
    2015年
    北里大学大学院 客員教授
    2017年
    新潟大学医歯学総合病院 検査部部長(兼任)
    2018年
    日本学術振興会学術システム研究センター研究員(兼任)
    2019年
    新潟大学医歯学総合病院 副病院長(兼任)
    2020年
    順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科 教授

    多田 隼人 先生Hayato Tada

    金沢大学附属病院 循環器内科 助教

    学歴・職歴

    2003年
    金沢大学 医学部 医学科 卒業
    2003年
    金沢大学附属病院 内科 研修医
    2004年
    厚生連高岡病院 循環器内科 研修医
    2005年
    福井循環器病院 循環器科 医員
    2006年
    金沢大学附属病院 循環器内科 医員
    2006年
    金沢大学大学院医学系研究科 入学
    2011年
    金沢大学附属病院 循環器内科 助教
    2011年
    金沢大学大学院医学系研究科 卒業
    2012年
    米国 ハーバード大学マサチューセッツ総合病院 ヒトゲノム研究所 特別研究員
    米国 Broad Institute of MIT & Harvard, Medical Population Genetics 特別研究員
    米国 ハーバード大学 ヒト遺伝学部門 特別研究員
    2014年
    金沢大学附属病院 救急部 助教
    2017年
    金沢大学大学院先進予防医学研究科 循環予防医学 助教(兼任)
    2020年
    金沢大学附属病院 循環器内科 助教
    2022年
    金沢大学附属病院 遺伝医療支援センター 副センター長(兼任)

    杜 隆嗣 先生Ryuji Toh

    神戸大学大学院医学研究科 立証検査医学分野 特命准教授

    学歴・職歴

    1997年
    三重大学 医学部 医学科 卒業
    1997年
    神戸大学 医学部(旧)第一内科学講座 入局
    1997年
    兵庫県立淡路病院
    2004年
    神戸大学大学院医学系研究科 内科学系 博士課程 卒業
    2004年
    神戸大学医学部附属病院 医員
    2005年
    神戸大学大学院医学研究科 医学研究員
    2007年
    神戸大学医学部附属病院 循環器内科 助教
    2010年
    米国スタンフォード大学医学部 循環器内科 客員研究員
    2012年
    神戸大学大学院医学研究科 立証検査医学分野 特命准教授

    講演要旨

    座長

    • 神戸会場:神戸大学 名誉教授/地方独立行政法人 加古川市民病院機構 加古川中央市民病院 病院長 平田 健一 先生
      東京会場:独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター 名誉院長 直江 知樹 先生
    • 第一講演:循環器病学の未来
      小室 一成 先生
      (国際医療福祉大学 副学長/東京大学大学院 特任教授)
    • 第二講演:心血管系の老化を防ぐには?
      南野 徹 先生
      (順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科 教授)
    • 第三講演:原発性脂質異常症および動脈硬化性疾患に対する超精密個別化医療
      多田 隼人 先生
      (金沢大学附属病院 循環器内科 助教)
    • 第四講演:産学連携による循環器病アンメットニーズへの挑戦 -HDL機能評価法の開発-
      杜 隆嗣 先生
      (神戸大学大学院医学研究科 立証検査医学分野 特命准教授)

    第一講演:循環器病学の未来

    小室 一成 先生
    (国際医療福祉大学 副学長/東京大学大学院 特任教授)

    わが国は超高齢社会となり疾病構造が変化し、加齢に伴って発症する心不全や心房細動などの循環器疾患患者が急増している。とりわけあらゆる循環器疾患の終末像である心不全は患者数、死亡者数とも増えており大きな問題となっている。心不全の治療は、薬物療法、非薬物療法とも進んでいるものの、多くの治療法は、心臓を保護する、心臓の代替をするといった対症療法にとどまっており、がんのような発症原因に基づいた分子標的治療ができていない。循環器疾患は遺伝要因と多くの環境要因が複雑に絡み合った”超複雑系“であり、その病態の解明は容易ではない。特に心不全は、極めて多くの遺伝要因と環境要因が関与して発症するばかりでなく、最終的には心臓の収縮弛緩といった動的な問題を解決しなければならないため一層難問である。しかし近年のデータサイエンスの進歩により、どの疾患よりも豊富な情報をもつ心不全を含めた循環器疾患の病態解析が可能な時代になってきた。

    第二講演:心血管系の老化を防ぐには?

    南野 徹 先生
    (順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科 教授)

    加齢に伴って生活習慣病の罹患率が増加し、その結果、虚血性心疾患や脳卒中の発症の基盤病態となっている。健康寿命を短縮しているこれらの疾患は、多くの高齢者において共通に認められることから、老化の形質の一部として捉えることができる。すなわち、これらの疾患の究極的な治療のターゲットは、寿命を調節する仕組みそのものかもしれない。このような現状で、老化・寿命のメカニズムの解明に関する研究は、最近20年間で飛躍的な進歩を遂げている。老化のメカニズムについては諸説あるが、そのひとつが「細胞老化仮説」である。加齢や過食などのメタボリックストレスによって、様々な組織に老化細胞が蓄積し、それらが分泌する炎症分子による組織障害や組織再生能力の低下によって、臓器老化・個体老化が進むというものである。実際我々はこれまでに、血管や心臓、内臓脂肪組織に老化細胞が蓄積することで、それぞれ動脈硬化や心不全、糖尿病の発症・進展に関与することを明らかにしてきた。さらに最近、老化細胞除去(Senolysis)によって、病的老化形質が改善することが示されている。そこで今回は、老化細胞を標的とした抗老化治療(Seno-antigen, Seno-anergy-related molecules)の可能性について議論してみたいと思う。

    第三講演:原発性脂質異常症および動脈硬化性疾患に対する超精密個別化医療

    多田 隼人 先生
    (金沢大学附属病院 循環器内科 助教)

    動脈硬化性疾患は我が国のみならず世界においても主たる死因でありその克服は極めて重要である。動脈硬化性疾患の最大のリスクファクターとしての脂質異常症は遺伝しうる形質であり、その予防や治療を目的とした遺伝学研究が展開されてきた。また脂質異常症はまさに動脈硬化性疾患の単なるリスクファクターに留まらず、原因の一つである。本講演では家族性高コレステロール血症(FH)について、本テーマに最もふさわしくかつ高頻度の単一遺伝病について、研究としてのゲノム医療から、まさに診療としてのゲノム医療の実践についてご紹介するとともに、類似の原発性脂質異常症および動脈硬化性疾患に対する超精密個別化医療を目指す取り組みの現状をご紹介したい。また、いわゆるポリジェニックリスクスコアと呼ばれる遺伝的多型情報に基づく超精密個別化医療についての現状ならびに今後の展開をご紹介する。

    第四講演:産学連携による循環器病アンメットニーズへの挑戦 -HDL機能評価法の開発-

    杜 隆嗣 先生
    (神戸大学大学院医学研究科 立証検査医学分野 特命准教授)

    世界に類を見ない速さで超高齢化社会を迎えたわが国において、健康寿命の延伸は喫緊の課題である。介護を要する状態の主たる原因である循環器病への対策として、我々は産学連携を通じて高比重リポ蛋白(HDL)機能評価法の開発に取り組んできた。LDLコレステロール低下療法後に残存する心血管病リスクの一つとして低HDLコレステロール血症が挙げられるが、近年、HDLは量のみならず質も重要であることが示唆されている。しかし、確立されたHDL機能評価法は現存せず、HDLを標的とした予防・治療戦略を構築するうえで障壁となっていた。そこで我々は臨床応用が可能な新たなHDL機能指標としてコレステロール取り込み能(Cholesterol uptake capacity: CUC)を提唱し、臨床的有用性を示してきた。さらに最近、高い再現性を有する完全自動化測定システムの完成によりCUC評価のハイスループット化が実現し、リアルワールド・エビデンスを構築できる環境が整った。一方、これまでの産学共創で培ったノウハウを活かし、新たなバイオマーカーの探索・検査法の開発にも取り組んでいる。また、疾病対策において正確な現状把握は不可欠であり、兵庫県の淡路島において超高齢化社会における心不全診療の課題を知ることを目的とした前向き観察研究としてKUNIUMIレジストリーを行っている。本レジストリーにおいて新規バイオマーカー・検査法の有用性を検証することにより、いち早く社会実装へと繋げていくことを目指している。

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